そこに“縁”はある!?:桂三木男独演会覚書
“縁”。今みふみがもっとも大切に思う言葉です。
人にあって他の動物にないもの、月並みな話題ですが、“縁を結ぶ力”“縁を感じる力”というのもそのひとつではないでしょうか。多かれ少なかれ皆様ご経験がおありかと思うのですが、みふみは現職について以来、しみじみ“縁”のありがたみを感じる毎日なのです。
家族、友人、仕事仲間……日々新しいご縁、良きご縁に恵まれることを願い、その到来を喜び、また一方でつかず離れず永らく続くご縁に感謝しています。そして演者さん方について思いをめぐらす時も、好き/嫌いや上手/下手といった視点(僭越......m(_ _)m )とはまた少し違ったところで、ご縁というものを意識していたり。
演者さんvsお客のご縁は必ずしも双方向でなくてよいものですから、お客である自分が“ある”と感じた時点で、そこに“縁”はある!? わけで。 きっかけも、些細なことで構わない。寄席に行くと必ず代演で出てくるとか、同郷だとか星座x血液型が一緒とか家が近い(爆)とか。。。“躓く石も縁のはしくれ”とはよく引かれる言葉ですが、躓く石のごとき小さな事象にさえも“縁”の1文字を冠す……それが人の心の力、不思議というものなのかもしれません(^_^;)。
今宵の主役もそんなご縁を感じる噺家さんのおひとり。チケット発売日の朝は無謀と思いつつ受話器を手に。そして落語の神様のおはからいでしょうか、今宵雨の中、正価のチケットを手に会場へ。
◎桂三木男独演会「祖父に挑戦」覚書
「 お 見 立 て 」 桂三木男
「 孝行糖<新版> 」 立川談志
中 入 り
「 宿 屋 の 仇 討 」 桂三木男
家元ご挨拶 立川談志・桂三木男
以下雑駁に。
完売御礼でありながら開演時に若干の空席があったのはチケットにプレミアが付いたため、また家元の一席を目指して、な方もいらしたためでしょう。そんな中、緊張の面持ちで高座に上がる三木男さん。簡単な挨拶のみ、マクラなしのスタート。
「お見立て」は初聴き。序盤は言い立て・表情ともやや硬めでしたが、噺が進むにつれ舌もほぐれ表情豊かに。大ネタ&20代の現代っ子が知るはずのない世界ゆえ生硬な印象なのはある意味予測通り、まぁ若手なりまずまず健闘と言えましょう。
こはるさんの高座返しの間に席につく方がちらほら。そして袴姿の家元・談志師匠が登場された瞬間、両隣の男性がぐぐっと前に乗り出したのが印象的でした(^_^;)。相変わらずの、喉の調子を探り探りの雑談……のようにみせて文化論芸術論人生論落語論? そして三代目三木助師の思い出など。家元によって再現された三代目の高座姿に三木男さんの仕方が重なって「あぁ、やっぱり似てるんだ…」と改めて感じたり。みふみは無論、三代目に間に合ってません(^_^;) 噺は「孝行糖」、きちんと古典、ながらアドリブで風刺や皮肉をたっぷりトッピングした苦~い一席に思わずニヤリ( ̄ー+ ̄)。
中入り後、三木男さんの二席目「宿屋の仇討」。こちらもすぐに本編へ……二席とも尺があるので致し方ありません。以前に聴いた際のマクラがかなりお気に入り♪だった私としてはちょっと残念でしたが、いきいきと描き出される噺の世界に満足(^_^)。ご本人もお好きな噺なのでしょう、一席目より格段にのびのびとした高座でした。
最後は高座に家元をお迎えして、ご挨拶というか講評。今の端正さを損なわないこと、噺の味を増すため自らの魅力を深めること、といった課題を示されつつも「合格」のご宣託、場内からも拍手が。
おふたり共演の会は、今までにも伺っておりますが。高座で並ぶ姿を拝んだのは初めて。そして感じたことは……「ここに、“縁”がある」。誠に勝手ながら、高座のおふたりがおふたりとも、お互いの上に三代目の面影を重ね求めてさらに強く相手を想う、そんな空気を感じたのでした。
よく言われる事ですが、芸人さんはお客を選べない。どんな興味を抱いてチケットを取り、高座や番組に対しどんな感想を持ち帰るか、それぞれのお客の思いを縛ることは誰にもできません。でも願わくば、ひとりでも多くの方に今宵の高座を占めた“縁”、そしてご自身と今宵の主役との“縁”を感じてもらえたら……少々入れ込んだ感想を抱いて(^_^;)会場を後にしたのでした。
皆々さまに、そして明日の私に、
常に新たな良きご縁がありますように。。。
コネタマ参加中: あなたのTOUCHING WORD(大切な言葉)を教えてください!
| 固定リンク



















コメント